辻村唯 岸野寛 細川護光 展

岸野寛

岸野 寛/きしの かん
1975年京都府生まれ。銅駝美術工芸高校陶芸科終了後、伊賀 土楽窯、福森雅武氏に師事し、10年間修業する。2004年伊賀市丸柱にて薪窯を築窯し独立。2004年京都の骨董店、一幾里にて初個展。

 

辻村唯

辻村 唯/つじむら ゆい
1975年奈良県生まれ。幼少期からやきものに触れ育つ。1993年父、辻村史朗に師事し、本格的に陶芸の世界に入る。2000年奈良県水間にて築窯し独立。2003年大阪阪急百貨店にて初個展。

 

細川護光

細川  護光/ほそかわ もりみつ
1972年熊本県生まれ。伊賀土楽窯、福森雅武氏に師事し、父、細川護熙氏の神奈川・不東庵を経て2006年熊本に開窯。2008年京都思文閣にて初個展。

岸野寛 辻村唯 細川護光 陶展
山茶碗から

◎会期 2009年5月30日(土)→ 6月21日(日)
会期中休廊日 火曜日
◎開廊時間 11:00 → 17:30
◎作家在廊日 初日 5月30日(土)

 

◉ 山茶椀から
それぞれに幼少期から古陶に触れる環境に育った3氏は、暮しの中で「やきもの」にふれ、「やきもの」を感じ、この道を歩んでいる。その三人の作家の中に共通する要素として「山茶碗」という器を連想させられた。もちろん三氏にはそれぞれこの「山茶碗」という平安後期の日常の器には想いがあり、普段作られている作品からもその要素が十分に感じられ、土と火の自由な動きは、作り手の技術だけでは操作できないことを熟知した、無垢な心と強い想いに心を動かされる。室町時代後期まで焼かれた山茶碗には職工の「只」という世界を感じるが、数百年後、三氏の作品を同じように楽しんでいるにそんな世界を想像してしまう。

白瓷碗 白瓷(しらし)
平安時代初期(9世紀)に愛知県の猿投窯から、須恵器と違って灰釉が刷毛塗りされたやきものを作る工人集団が美濃にやってきて、皿・碗・鉢・壷などが「窖窯」を使って焼き始められた。これらのやきものは「白瓷」と呼び、平安時代後期まで焼かれ、そして多くの人に使われるようになり、北海道を除くほぼ全国で使用されている

山茶碗(やまちゃわん)
平安時代の終わり頃になると、それまでの灰釉を塗ったものから無釉のやきものが作られるようになった。これは大量に生産されたため、一般の人も使用するようになった。窯は前と同じ「窖窯」で焼かれ、焼かれたものは碗と小皿が主体であり、碗の高台にはモミガラの痕(あと)があり、これは碗を重ねて焼くため、碗と碗が焼き付かないようにモミガラを利用している。このやきものの破片が山の窯跡に沢山散らばっているところから「山茶碗」と呼ばれ、鎌倉時代そして室町時代後期まで焼かれている。

 

◎Lunchのお知らせ - Cafe noka -
本展会期中の週末の土、日曜日のみ昼食をご用意しております。ご予約も承っております。お気軽にお電話又はメールにて御予約くださいませ。また数量に限りがありますのでご了承下さい。

和食のワンプレートと汁物のセット/¥1,260
野菜のオイスターソース炒め
もやしとほうれん草のナムル
冷や奴
人参のみそ漬
鶏だんごの汁物
黒米入りご飯

◎Lunchのご予約連絡先
お電話からのご予約先  0595-44-1911
メールでのご予約先  yamahon1@mac.com
ご予約は2週間前から受付させて頂きます。ご了承下さい。
◎ 6月22日(月)〜 6月27日(金)迄は展示替えのため休廊とさせて頂きます。



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