IN prints ON paper
山口信博・紙の上の仕事


◎会期 2010年9月11日(土)〜10月3日(日)
◎会期中休廊日  火曜日
◎開廊時間 11:00 → 17:30


2009年の秋に十和田市現代美術館で、『折形デザイン研究所の新・包結図説・展』が開催された。
折形は日本の古来から伝わる贈答の際の包みの礼法である。その折形を近代的デザインの視点で捉え直す試みの展覧会が、現代美術館で開催されたことは、美術とデザイン、古今や東西などの境界が超境されつつあることを示す好例だろう。
その折形デザイン研究所を主催するのが、山口信博である。俳句をたしなみ、収集した古道具のコレクション展を美術館as it isで開催したりと、日本的な志向や趣味的な部分が評価されがちだが、本業はグラフィックデザイナーである。むしろ、デザイナーとしての核が中心にあることが、周辺的な活動を促しているに違いない。
今回は彼のその核にあたるグラフィックデザインの《紙の上の仕事》の展覧会である。最近十年間に手がけたポスターと書籍の仕事が中心となる。特に製本家・都筑晶絵との共同作業による『十冊の本と箱』では、正と負、地と図、山と谷、内と外、という相即的な思考が、極めてパーソナルで具体的な本と箱となり私たちの目の前に展開されることになるだろう。



Gallery in gallery
ギャラリー空間の中に入れ子状の空間を山本忠臣が設営。そこに山口信博と製本家・都筑晶絵が手がけた10冊の本と箱が並びます。
アイデア/おじいちゃんの封筒/Daily Life/くらしの宝石/新国誠一works 1952〜1977/1×1=2/白の消息/イタリア料理の本1・2/美しいもの・美しいこと/糸の宝石/の10冊の特装本

Gallery in galleryのみ 入場料/1,000円(冊子とドリンクチケット付き)


その他の展示
山口信博が10年間に手がけたポスター20点とブックデザイン100点を展示。また、今回のためにデザインしたgallery yamahonのオリジナルポスター限定版5点シリーズを展示販売します。


book cafe 
期間中、cafe nokaが、山口信博が手がけた本を集めたブックカフェとなります。


オープニング・トーク(予約制)
坂田和實(古道具坂田)+都筑晶絵(製本家)+山口信博  司会/山本忠臣
9月12日(日)16:00〜17:00  
定員/約50名
ご予約先/gallery yamahon<yamahon1@mac.com
※Gallery in gallery入場者のみご予約いただけます。
(入場の際、ドリンクチケットの半券をご提示下さいませ)

オープニングトークの詳細はこちらをご覧ください。


製本ワークショップ(予約制)
講師/都筑晶絵
9月18日(土)13:00-17:00
9月19日(日)13:00-17:00
定員/各15名
参加費/5,000円
内容/Gallery in galleryの冊子のバインディング(お茶とお菓子付き)
ご予約先/都筑晶絵<akie-tzk@kj8.so-net.ne.jp
※Gallery in gallery入場者のみご予約いただけます。

ワークショップの詳細はこちらをご覧ください。




山口信博(やまぐち・のぶひろ)
1948年千葉県生まれ。1987年より『住まい学体系』のブックデザインを12年にわたり100冊手がける。1999年4月号より休刊までの一年半『SD』誌のAD。2000年俳句雑誌『澤』創刊に関わる。2001年折形を研究する場である折形デザイン研究所を設立。2004年、松本市美術館での『素と形』展、共同企画。2006年as it is 個人コレクション展『白の消息』。2009年十和田市現代美術館で『折形デザイン研究所の新・包結図説・展』。



◉ Lunchのお知らせ - Cafe noka -
本展会期中の18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)のみ昼食をご用意しております。
ご予約も承っておりますので、お電話又はメールにて御予約くださいませ。また数量に限りがありますのでご了承下さい。

季節の野菜を使った和食のワンプレートと汁物のセット/¥1,260


豚肉のみそ焼
ごぼうの梅煮
ナスの揚げ浸し
かぼちゃのソテー
ゴーヤの和え物
野菜サラダ
冬瓜スープ
黒米ご飯


◎ランチのご予約連絡先
お電話からのご予約先  0595-44-1911
メールでのご予約先  yamahon1@mac.com




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e-mail:yamahon1@mac.com